日本の苗字情報を詳細に網羅する『名字由来net』や、古今の文献を網羅した『珍名・難読姓氏研究』の各種データを精査すると、「四十物(あいもの)」という姓の希少性がはっきりと浮かび上がる。現在、日本全国における推定人数はおよそ110人から140人程度。数ある難読苗字の中でも最上位クラスのレア度を誇る。
その主なルーツとされているのが、北陸地方に位置する富山県だ。特に同県の射水市や高岡市といった沿岸部周辺に集中して見られ、古くから地元の産業や地域社会と深く密着しながらその名が受け継がれてきた。日本海の海の恵みと人々の営みが密接に結びついていた証左と言える。