現地を訪れると、観光地の喧騒から切り離された静謐な空気が一帯を包んでいます。近隣住民や地元関係者に取材を行うと、テレビで暴れ回っていた「視聴率の女王」のパブリックイメージとは少し異なる、地域における素顔が浮かび上がってきます。
「全盛期の頃は、黒塗りのハイヤーや大型ロケバスが頻繁に出入りし、警護スタッフが立っていて近寄りがたい雰囲気がありました。けれど、細木さんご本人は近所で行き会うと気さくに挨拶をしてくださり、地元の寺社や行事にも多額の寄付をされていたのを覚えています」(近隣に住む古くからの住民)
晩年の細木氏は体力の衰えとともにメディア露出を控え、この嵯峨野の邸宅で過ごす時間を増やしていました。2021年に旅立った際も、近隣には配慮がなされ、極めて静かに見送られたといいます。
現在でも時折、六星占術のファンや往年の視聴者が建物の前を訪れる姿が見受けられますが、門扉は固く閉ざされ、防犯カメラが張り巡らされています。立ち止まって写真を撮る通行人はいるものの、トラブル等は起きておらず、邸宅は嵯峨野の町並みの中に静かに溶け込んでいます。