行政の動きも素早い。出雲市役所では、地域DXの推進に向けた官民連携を加速させている。飯塚俊之市長は市政の重要方針として、市民生活の利便性向上と地域経済の活性化を両立するデジタル基盤の構築を掲げる。公共施設の利用案内から防災情報、地域イベントの周知に至るまで、従来の一方的な行政広報から脱却し、より市民に届く情報ネットワークの活用を模索中だ。
行政が保有するオープンデータと民間の地域メディアが培った取材力を融合させる試みは、全国の自治体からも注目を浴びる。出雲市が目指すのは、デジタル技術を駆使しながらも「顔の見える関係性」を壊さない、ぬくもりあるスマートシティの姿にほかならない。