ショッキングな映像が世界中を駆け巡ったことで、ネット上では事実に基づかない都市伝説や誤認が少なからず拡散されました。国内外で囁かれた主な噂の真偽について、公式の報告書や現地報道をもとに検証します。
誤解1:「ミッキーが魔法でドラゴンを燃やし尽くす新演出だった?」
事故直後、SNS上では「ミッキーが剣を掲げて放った魔法が強すぎてドラゴンが燃えた」「新しいプロジェクションマッピングや特殊効果の導入かと思った」といった投稿が散見されました。しかし、これは明確な誤認です。現場のキャストが緊急停止コードを発令し、BGMが唐突にフェードアウトしたこと、アナウンスにより避難誘導が行われたことからも明らかな事故でした。ゲストをパニックに陥らせないよう、初期段階でキャラクターが極めてプロフェッショナルにステージ袖へ退避したため、一部の観客が物語の展開と錯覚したに過ぎません。
誤解2:「東京ディズニーシーのショーも火災の危険があって終了した?」
2026年2月に公演を終了した東京ディズニーシーのファンタズミックですが、ネット上の一部掲示板で「機材の発火リスクを懸念して終了を前倒しにしたのではないか」という憶測が流れました。しかし、これも事実無根です。東京のショー終了は、新規ナイトタイムエンターテインメント「ビリーヴ!〜シー・オブ・ドリームス〜」への計画的なバトンタッチと、2026年春の新型コロナウイルス感染拡大に伴うパーク一時休園が重なったことによる通常通りのスケジュール変更でした。
誤解3:「マレフィセントの愛称『マーフィー』は呪われていた?」
ディズニー関係者の間で、このドラゴンは「マーフィーの法則(『失敗する余地があるなら、失敗する』という格言)」にちなんでマーフィーと呼ばれていました。導入初期の2009年前後から、首が上がらない、翼が開かないといったシステムトラブルが度々起きていたためにつけられた自虐的な愛称です。オカルト的な呪いなどではなく、最先端アニマトロニクスの繊細さと制御の難しさを現場のエンジニアたちが皮肉交じりに表現していた現場スラングが一般に定着したものです。