言語の壁が立ちはだかる海外での手術において、通訳の存在は単なる言葉の置き換えにとどまらない。患者の希望や細かなニュアンスを執刀医に正確に伝え、万が一のアクシデント時に医師と交渉を行う命綱となる。
クリニック専属の無料通訳は手軽に見えるが、病院側の利益を優先せざるを得ない構造的立場にある点には留意したい。患者の利益を守るためには、国家資格や公的な認定を受けた独立系の医療通訳士を手配する選択肢も有効だ。解剖学的な専門用語や麻酔・リスクに関する説明を寸分の狂いもなく通訳できるプロを伴うことが、納得のいく結果を引き寄せる鍵となる。