現場のサーファーから寄せられるトラブル報告の中で際立って多いのが、「ルーフの凹み」「ベルトのビビリ音」「車内への雨漏り」です。こうしたリスクを回避するには、プロやベテランが実践している車載の基本手順を厳守する必要があります。
まず、車外キャリア使用時に必須となるのがサーフキャリアのパッドの巻き方です。バーの金属部分が直接ボードに当たると、走行中の微振動でデッキやレールにリペア不能なクラックが入ります。パッドを取り付ける際は、バーの中央ではなくボードのレール幅に合わせて均等に配置し、ベルクロを真下に向けて巻き込むことで、風切り音を最小限に抑えられます。
また、サーフボードを車に載せる手順のコツとして、以下の3点を徹底してください。
- ノーズを前方かつ「下向き(ボトムアップ)」にする:ノーズを上に向けたりロッカー(反り)を風上に立てたりすると、風がボードを持ち上げようとする揚力が発生し、脱落の原因になります。ノーズを下へ向け、風を受け流す角度で積載するのが鉄則です。
- フィンは前方に向ける:万が一ベルトが緩んだ際、フィンがキャリアバーに引っかかるため、後方への抜け落ちを物理的に防ぐストッパーの役割を果たします。
- ベルトの余長処理とねじり技:余ったストラップをバタつかせると車体塗装を傷つけます。また、ベルトをあえて1回ひねってから締め込むことで、高速走行時の「ブーン」という共鳴音(風切り音)を防止できます。
一方、ネット上でソフトキャリアの評判を調べると、「雨の日に車内が水浸しになった」「天井がへこんだ」といった声が散見されます。これは、ドアパッキンをまたいでストラップを車内に通す構造上、雨水がベルトの繊維を伝って車内に浸入する「毛細管現象」が原因です。また、薄いルーフ鋼板の中央部に重量をかけると簡単に変形します。ソフトキャリアを使用する際は、雨天時の走行を避けるとともに、ルーフの端(ピラーに近い剛性の高い部分)に荷重が分散するようセッティングすることが不可欠です。