ネット上の節電情報では「風向きも風量もすべて自動にしておけば間違いない」と語られることが少なくありません。しかし、住空間の構造やエアコンの年式によっては、自動運転が裏目に出るケースがあります。
最新のフラッグシップ機に搭載されているAI・赤外線センサー付きエアコンであれば、人の位置や床面温度、間取りを検知して最適な気流を自動配分します。しかし、スタンダードモデルや10年以上前の旧型機に搭載されたエアコン風向き自動設定は、単純なプログラム制御で動いていることが多く、吹き抜け構造の部屋やL字型リビングでは気流が滞留して適切な温度コントロールが機能しない場合があります。
また、「電気代を節約したいから」と最初から「微風」や「弱運転」に固定する行為は最も代表的な誤解です。微風運転は設定温度に到達するまでに長時間を要し、圧縮機が高負荷の状態で回り続けるため、結果的に消費電力量が増大します。まずは「自動運転」で一気に適温まで到達させ、室内の気流が乱れやすい環境では風向きを「手動固定(冷房:水平/暖房:下向き)」に切り替えることが、エアコン風向き電気代節約における賢明なアプローチです。