映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』を観た人の多くが抱く大きな誤解が、「グリンデルバルドはヴォルデモートに脅されてあっさりニワトコの杖の場所を吐いた」という認識です。しかし、J.K.ローリングの原作小説における描写は映画版と正反対です。
1945年の伝説的決闘でダンブルドアに敗北したグリンデルバルドは、自らが建設した牢獄ヌルメンガード城の最上階に生涯投獄されました。1998年、ニワトコの杖を追って独房に現れたヴォルデモートに対し、痩せ衰えた老グリンデルバルドは恐怖するどころか堂々と嘲笑を浴びせました。
「お前が杖の真の主になることは決してない」「私を殺せ、だがこの杖はお前のものではない」と言い放ち、かつての友ダンブルドアの墓が暴かれるのを防ぐため、最後まで杖の在処を明かさずにヴォルデモートの死の呪文(アバダ ケダブラ)によって命を落としました。この最期の誇り高い選択こそが、彼が単なる冷酷な悪党ではなかった証拠と言えます。