両目が勝手に片側に寄る「共同偏視」とは?脳梗塞・てんかんの鑑別法

両目が勝手に片側に寄る「共同偏視」とは?脳梗塞・てんかんの鑑別法

両目が勝手に片側に寄る「共同偏視」とは?脳梗塞・てんかんの鑑別法について徹底解説いたします。最新の情報をご覧ください。

突然の共同偏視を認めた場合、最優先すべきは気道の確保と迅速な専門医療機関への搬送です。特に急性期脳梗塞であれば、発症から4.5時間以内に適応となるt-PA静注療法や、カテーテルによる機械的血栓回収療法によって劇的な機能回復が見込めるため、一分一秒の遅れも許されません。

看護や介護の現場、救急搬送時に確認すべき重要観察項目は以下の通りです。

・偏視の方向と可逆性:視線が左右・上下のどちらに固定しているか。声をかけたり指を追わせたりした際に正面に戻るか(完全麻痺か不全麻痺か)。
・瞳孔径と対光反射:左右差(瞳孔不同)や散大・縮小がないか。脳ヘルニア切迫の兆候を捉える。
・人形の目現象(頭位眼球反射):意識障害がある場合、頭部を左右に回したときに眼球が正面に留まるか(脳幹反射の残存確認)。※頸椎損傷が疑われる場合は禁忌。
・麻痺・痙攣の有無:手足の脱力やピクつきが左右どちらに出ているか。
・バイタルサインと意識レベル:JCSやGCSによる客観的な意識状態の記録。

これらを経時的に記録し、救急隊や医師へ正確に引き継ぐことがその後の救命率と後遺症の軽減を左右します。

阿部 裕樹
著者

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。