トライが生まれる直前には、極限のプレッシャーがかかるため反則が発生しやすくなります。代表的なものが「ノックオン(ボールを前方に落とす)」と「スローフォワード(ボールを前方に投げる)」です。どんなに華麗なランニングでインゴールへ飛び込んでも、その過程でボールがミリ単位でも前にこぼれていれば、トライは即座に取り消されます。
こうしたきわどい場面で活用されるのがTMO(テレビジョン・マッチ・オフィシャル)です。高解像度カメラの映像を複数アングルからコマ送りで確認し、以下のポイントを精査します。
- グラウンディングの瞬間にボールをコントロールしていたか
- 芝生とボールの間に相手ディフェンスの手が入っていないか(インゴールでのボールホールド)
- 直前のプレーでタッチラインを踏んでいないか、前方向へのパスがなかったか
さらに見逃せないのが「ペナルティトライ(認定トライ)」の存在です。守備側が故意の反則(インゴール直前での危険なハイタックルや故意のボール叩き落としなど)を行わなければ「確実にトライになっていた」と主審が判断した場合に宣告されます。
ペナルティトライが宣告されると、コンバージョンキックなしで自動的に7点が与えられます。加えて、反則を犯した守備選手には多くの場合イエローカードが提示され、10分間の退場(シンビン)が科される極めて重いペナルティとなっています。