近年の日本ドラマ界において、最大のゲームチェンジャーとなったのが堺雅人が主演を務めた『VIVANT』だ。規格外の海外ロケと二転三転する予測不能なシナリオ、豪華キャストの共演は、お茶の間のみならずSNS上でも爆発的な考察ブームを巻き起こした。地上波の概念を塗り替えた本格サスペンスドラマの金字塔として、今なお語り継がれている。
TBSテレビが仕掛けたこの超巨大プロジェクトは、放送終了後のTVerでの爆発的な再生回数記録によっても証明された。リアルタイム視聴を逃した層が無料の見逃し配信へと押し寄せ、口コミがさらなる視聴者を呼ぶ正の連鎖を生み出したのだ。作品の持つ圧倒的な熱量と、いつでも無料でキャッチアップできる環境が合わさったとき、テレビドラマはこれほどまでの社会的現象を創出できることを示してみせた。