レンズが外れない瞬間に襲いかかる恐怖心は、冷静な判断力を容易に奪い去ります。大手ポータルサイトの知恵袋やコミュニティフォーラムを精査すると、「終電帰りで眠くてたまらず、爪を立てて白目をえぐるように剥がした」「無理やり引っ張ったら激痛が走り、翌朝目が開かなくなった」といった生々しい悲鳴が後を絶ちません。これらはすべて、パニックに起因するコンタクト取れない痛い時のNG行動が引き起こした典型例です。
乾燥して密着したレンズを力任せに剥がそうとすると、レンズと一緒に角膜の最表面にある角膜上皮まで剥ぎ取ってしまいます。これが「角膜上皮剥離(角膜びらん)」と呼ばれる重篤な外傷です。角膜上皮が欠損すると、激しい疼痛を伴うだけでなく、そこから緑膿菌やアカントアメーバなどの病原体が侵入し、最悪の場合は角膜潰瘍へ進行して恒久的な視力障害を招く恐れがあります。角膜損傷リスクと注意点を軽視し、「少し痛いけれど今すぐ取ってしまいたい」と強行することは、目にとって極めて危険な賭けとなります。