アニメ化発表時、ファンの間で最も議論を呼んだのが「ドラマCD版からのキャスト変更」でした。2020年〜2021年に発売された原作特装版のドラマCDでは、現在のアニメ版とは異なる豪華声優陣が名を連ねていました。
ドラマCD版で壬氏役を演じていた櫻井孝宏さんをはじめ、津田健次郎さん、日笠陽子さんといった布陣から変更されたことで、ネット上では「交代の理由は何か」「スキャンダルが影響したのか」といった様々な憶測が飛び交いました。
しかし、アニメ業界におけるドラマCDからテレビアニメ化へのキャスト変更は決して珍しいことではありません。書籍の販促を主目的としたドラマCDと、複数クールにわたる長期映像プロジェクトであるテレビアニメとでは、制作体制や企画のスケール、ターゲット層が根本から異なります。
実際、アニメ版のキャスティングは制作委員会や監督・音響監督のもとでゼロベースのオーディションが実施され、長期的なシリーズ展開を見据えたキャラクター年齢感の最適化やスケジュールの確保、作品全体の声のアンサンブルを重視して選定されたことが明かされています。猫猫役の悠木碧さんについてもオーディションを経ての「実力による続投」であり、結果としてアニメ版のキャスト陣は見事な調和を生み出しました。