東日本旅客鉄道が推し進める一連のダイヤ変更の背景には、変化する社会構造に対応するための鉄道事業全体の再構築がある。テレワークの普及や人口動態の変化に伴い、特定のピーク時間帯に集中する乗客を分散させ、安全運行と車両・設備メンテナンスの効率化を図る狙いが存在していた。
だが、運行側の効率化・平準化という理論と、毎日の移動にスピードと快適性を求める利用者側のニーズとの間には、依然として深い溝が横たわっている。「全列車の各駅停車化」によって全体の平均所要時間を平準化しようとしたものの、遠距離利用者ほど受けるデメリットが大きいという不均衡が浮き彫りになった。