二階堂を語る上で絶対に外せないのが、天才銃器開発者・有坂中将の手によって生み出された数々の異形の兵器だ。失った右脚に仕込まれた「義足銃」は、単なる歩行補助具ではない。足首を曲げることで散弾を発射する特殊機構を備え、さらに踵からは仕込み刃が飛び出すという、兵器開発の粋を集めた殺戮マシンへと改造された。
やがて両腕まで失った彼は、箸すら持てない肉体となりながらも、有坂から新たな義手銃を授かる。モルヒネの深刻な中毒に侵され、幻覚の洋平と語らいながら戦場を這い回る姿は、見る者の胸を締め付ける。そして迎える札幌ビール工場での決戦。杉元との死闘の果て、二階堂は自らの義足銃の暴発と仕掛け罠によって、壮絶極まりない爆死という結末を迎える。最期の瞬間に彼が見たものは、復讐の達成ではなく、ようやく自分を迎えに来た洋平の幻影だった。その凄惨にしてどこか救済を感じさせる引き際は、作品屈指の名シーンとして今なお語り継がれている。