2人の軌跡を語る上で欠かせないのが、2011年5月にリリースされた主題歌『マル・マル・モリ・モリ!』の爆発的なヒットだ。オリコン年間ランキングの上位に食い込み、第62回NHK紅白歌合戦に当時歴代最年少(7歳193日)で初出場を果たした記録は、今なお色褪せない。
当時の制作現場を知るテレビ局ディレクターの証言によれば、過密を極めた真夏のロケ現場において、2人はすでに「子役」ではなく「プロの同僚」として振る舞っていたという。長時間の撮影で集中力が切れかけた鈴木を芦田が凛とした姿勢で引き締め、重圧で緊張する芦田の表情を鈴木の天性の明るさが和らげる。この相互補完関係は過酷な労働環境の中で自然発生的に形成されたものだ。
中学生・高校生へと成長するにつれ、バラエティ番組や映画の試写会イベントで単発の再会を果たすたび、視聴者からは「2人の並び尊すぎる」「成長のスピードに涙腺が緩む」といった声がSNSに殺到した。大人になってからの対談では、子役時代を振り返りながら「あの時は本当に大変だったけれど、お互いがいたから乗り越えられた」と口を揃えている。単なる共演者を超えた、魂のレベルでの連帯がそこには息づいている。