基本の甘煮が完成したら、仕上げのひと手間で料亭や高級パティスリーのような深い奥行きをプラスできます。特に相性が抜群なのが、ブランデーやダークラム酒を使った香り付けアレンジです。
洋酒を加えるタイミングは、最後の煮込みを終えて火を止める直前です。栗1kgに対して大さじ1〜2杯のブランデー(またはマイヤーズなどのダークラム)を回し入れ、ひと呼吸おいてアルコールの角を軽く飛ばしてから火を止めます。余熱でアルコールの刺激が抜け、芳醇な樽の香りとバニラ香が栗の渋皮のコクと見事に調和します。
また、隠し味として仕上げに薄口醤油を小さじ1/2垂らすと、甘みの輪郭がキリッと引き締まり、後味のキレが劇的に向上します。製菓用としてモンブランやパウンドケーキに焼き込む場合はラム酒、そのままお茶請けやワインのお供として味わうならブランデー仕立てが最適です。