杏が背負った苦難の根底には、父・渡辺謙と母の離婚劇がある。世界的に知られる名優の家庭でありながら、裏では多額の借金取りが押し寄せる壮絶な日常があった。母が作ったとされる億単位の借金を返済するため、杏は若くして過酷な芸能界へ身を投じた。誰の親七光りにも頼らず、己の力だけでトップモデルから女優へと上り詰めた根底には、家族を救いたいという純粋な願いがあったのかもしれない。
しかし、信じていた母からのさらなる裏切りは、彼女の心を深く傷つけた。実の親から法廷で金銭を要求されるという悲劇。娘を守るべき存在であるはずの母親が、自らの経済的困窮や信仰のために娘を利用するかのような構造になってしまっていたのだ。裁判の過程で暴露された泥泥とした家族のプライベートは、世間に大きなショックを与えた。