インターネット上の知恵袋やエンジニア向けフォーラムでは、「エクセルで作ったCODE128が読めない」「特定のリーダーでのみスキャンエラーになる」といった悲鳴が日常的に投稿されています。物流・製造現場への取材および実機検証から見えてきた、現場トラブルの真因トップ4は以下の通りです。
1. インクにじみ・トナーかすれによる「バー比率の崩壊」
CODE128は、各バーおよびスペースの幅が1モジュールから4モジュールまでの「4種類の幅」で構成されています。低解像度のレーザープリンターや熱転写ラベルプリンターで印刷した際、印字濃度が濃すぎて黒バーが太ったり、逆に薄すぎて細バーが消えたりすると、スキャナーはモジュール幅を正しく判定できなくなります。
2. クワイエットゾーン(左右余白)の浸食
帳票のデザイン時に見栄えを重視して枠線で囲ったり、商品ラベルの端ギリギリに配置した結果、リーダーがコードの開始と終了を認識できなくなる事例が後を絶ちません。左右には最低でもバーコード全幅の10%または2.54mm以上の余白を死守しなければなりません。
3. 数字奇数桁時の「コードセットC」指定ミス
数字2桁を一組として圧縮するコードセットCを採用しているにもかかわらず、奇数桁(例:7桁や9桁の品番)のデータを流し込んだ場合、最後の1桁が処理できずエラーを出力するケースがあります。奇数桁を扱う場合は、先頭または末尾でコードセットBに切り替える「スイッチキャラクタ」の挿入が必須です。
4. 画像保存時のアンチエイリアス(ぼかし処理)
Webツールからバーコード画像をダウンロードする際、JPEG形式で保存したり、リサイズソフトで縮小処理をかけると、バーの境界線に中間色のグラデーション(アンチエイリアス)が発生します。バーコードは白と黒の2値情報で成立しているため、画像書き出しは必ずPNGまたはSVGなどのベクター形式を選択するのが鉄則です。