フリースタイルスキーの技は、大きく「エア(ジャンプ)系」と「ジブ(人工物擦り)系」に分類されます。観戦時やゲレンデでの練習において、名称と構造を把握しておくと理解度が飛躍的に高まります。
1. グラブ系(空中姿勢のコントロール)
ジャンプ中に手でスキー板を掴む基本動作であり、技の安定性とスタイルを表現する核心要素です。
- セーフティグラブ:右手で右板(または左手で左板)のバインディング下あたりを掴む最も基本的なグラブ。
- ミュートグラブ:左手で右板の先端寄り(つま先外側)を交差させて掴むスタイル重視のグラブ。
- インディグラブ:右手で右板の内側エッジ(足の間)を掴むクラシカルなグラブ。
- テールグラブ / ノーズグラブ:板の最後尾や最先端を掴む技で、高い柔軟性が求められます。
2. スピン・フリップ・コーク系(回転動作)
水平回転と縦回転の組み合わせにより、無数のバリエーションが存在します。
- スピン(180・360・720〜1440+):半回転(180度)、1回転(360度)と半回転刻みで増える水平回転。後ろ向きに着地する「スイッチランディング」や、後ろ向きから飛び出す「スイッチエントリー」が難度を引き上げます。
- フリップ(フロント / バック):純粋な縦回転の前宙および後宙。
- コークスクリュー(コーク):身体の軸を斜めに傾けながら回転するオフアクシススピン。現代のコンペティションでは「ダブルコーク(2軸傾き2回転)」「トリプルコーク」「クワッドコーク(4回転軸)」が標準的な勝負技となっています。
3. ジブ系(レール・ボックス)
ゲレンデパークに設置された鉄レールや樹脂ボックスの上を滑走する技です。板を横向きにして滑る「スライド(50-50、レールスライド)」や、障害物を跨ぎ越す「リップスライド」、障害物上で回転を加えて乗り降りする「スピンイン / スピンアウト」など、繊細なバランス感覚が競われます。