電圧降下の許容範囲は何%?内線規程の基準と電線サイズ選定の要点

電圧降下の許容範囲は何%?内線規程の基準と電線サイズ選定の要点

電圧降下の許容範囲は何%?内線規程の基準と電線サイズ選定の要点に関する基本知識を初心者にも親しみやすくまとめました。今すぐチェックことができます。

設計ミスや想定以上の負荷集中によって電圧降下が許容値を超えた場合、現場には深刻な電圧降下の悪影響が発生します。

1. 機器への具体的ダメージ

  • 誘導電動機(モーター):トルクは電圧の2乗に比例して低下するため、始動不能や回転数低下を招き、過負荷トリップや巻線の過熱焼損を引き起こします。
  • インバータ・精密制御機器:電源入力部の低電圧アラームが作動してライン停止を誘発するほか、制御マイコンのリセット現象が発生します。
  • LED・HID照明:照度不足だけでなく、電源回路のドライバが電圧不足を補おうとして電流を多く引き込み、発熱や早期不点灯を招きます。
  • 電磁開閉器(マグネットスイッチ):操作コイルの保持力が低下し、チャタリング(接点の激しい断続)によって接点が溶着・焼損します。

2. 現場で打つべき実践的な電圧降下対策
電圧降下を抑制するためのアプローチは明快です。第一に電線サイズのサイズアップ(導体断面積Aの拡大)が基本となります。既存配線でサイズアップが困難な場合は、変圧器のタップ調整によって送り出し電圧をあらかじめ数ボルト昇圧させる手法が採られます。また、大型モーターの始動時に発生する一時的な突入電流対策としては、進相コンデンサの末端設置による力率改善や、ソフトスターター・インバータ制御の導入が劇的な改善効果を発揮します。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。