クラス替えの決め方を元教員が暴露!成績・ピアノ・Ngリストの真相

クラス替えの決め方を元教員が暴露!成績・ピアノ・Ngリストの真相

クラス替えの決め方を元教員が暴露!成績・ピアノ・Ngリストの真相の要点を詳しく解説してご紹介します。

クラス替えにおいて、学力以上に現場の教員が神経をすり減らすのが「特殊技能の配置」と「生徒間の人間関係」です。ここには、学校行事の成功とトラブル防止を両立させるための明確な裏事情が存在します。

代表的な例が、学校行事の成否を分けるピアノ伴奏者のバランス配置です。小中学校の音楽会や秋の合唱コンクールにおいて、課題曲や自由曲を弾きこなせる生徒の存在は不可欠です。ピアノを高度に演奏できる生徒は学年内に限られているため、各クラスに必ず最低1名、できれば予備を含めて2名ずつ行き渡るよう、最優先で別々のクラスに割り振られます。ピアノ経験者が特定のクラスに偏ることは原則としてあり得ません。

同様に、学級委員長や体育祭の応援団長、生徒会役員を務められるようなリーダーシップを持つ生徒の適正配分も欠かせません。クラスの雰囲気をまとめ、行事を牽引できるタイプを均等に配置しなければ、行事の際に自走できないクラスが生まれてしまうためです。

そして、最も厳密に管理されているのが、教員間で俗に呼ばれる「NGリスト(分離対象の組み合わせ)」です。これには以下のようなケースが該当します。

・過去にいじめの加害・被害関係にあった生徒同士
・過去に警察沙汰や深刻な暴力トラブルを起こした組み合わせ
・お互いに依存しすぎて学業や情緒が不安定になるペア
・保護者同士の間に修復不能な確執が存在する家庭の児童生徒

こうしたペアは、学年内の教員全員で共有され、別クラスへ確実に分離されます。これは単なる好き嫌いの問題ではなく、再度のトラブルを未然に防ぎ、全生徒の心理的安全性を担保するためのトラブル防止を目的とした防衛策です。

また、一見仲が良さそうに見える「仲良しグループ」であっても、集団で排他的な行動を取ったり、授業中に騒ぎ立てて周囲の集中を妨げたりする傾向がある場合、意図的に仲良しグループの分離が実行されます。グループをあえて解体することで、新しい人間関係を築かせ、個々の自立を促すという教育的な狙いが込められています。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。