コースに出て最初の関門となるのが、予期せぬトラブルショットにおける打数計算です。ゴルフ規則における打数の大原則は「実際にクラブを振った回数(ストローク数)+受けたペナルティの数(罰打)」の合計です。特に質問の多い代表的な3大トラブルについて、計算の手順を紐解きます。
まず、初心者が最も混乱しやすい空振りのペナルティと計算についてです。結論から言えば、空振りにペナルティ(罰打)はつきません。ただし、「ボールを打つ意思(インテンション)」を持ってスイングした場合は、空振りであっても立派な1打としてカウントされます。例えば、ティイングエリアで第1打を激しく空振りした場合、ボールは元の位置に止まったままですが、次は「第2打」として打ち直すことになります。一方で、素振りの最中に誤ってクラブがボールに触れ、ティーから転がり落ちてしまったケースでは「球を打つ意思」がなかったとみなされ、無罰でティーアップし直して第1打を打つことができます。
次に、白杭で示されるOB時のスコアの数え方です。OBゾーンに球が入った場合は「1打罰を付加し、直前に打った場所のできるだけ近くから打ち直す」のが基本ルール(ストローク&ディスタンスの救済)です。つまり、第1打(ティーショット)がOBになった場合、1打(打った数)+1打(罰打)=2打と計算し、ティーイングエリアから打ち直す球は「第3打」となります。ボールがOBか確認できない場合は、進行を遅らせないために同伴者へ「暫定球を打ちます」と明確に宣言し、暫定球の打ち方とカウントに移行します。この暫定球も第3打として打ち、もし最初の球がOBであれば暫定球がそのまま生きて次のショットが第4打となります。最初の球が無事に見つかった場合は暫定球を破棄し、ペナルティなしで第2打を打つことができます。
黄杭や赤杭で囲まれたペナルティエリア池ポチャの処置では、OBとは異なる救済が適用されます。水没したボールをそのまま打てない場合、1打罰を払って救済エリアにボールをドロップしてプレーを続けます。ティーショットが池に入った場合、1打(打った数)+1打(罰打)が加算され、池の手前などの救済エリアから放つショットは「第3打」になります。OBのように必ずしもティーグラウンドまで戻る必要がない点が大きな違いです。