プロテスト合格直後の初優勝という華々しいデビューから数年、彼女の道のりは決して平坦なものばかりではなかった。一時はショットのフィーリングを失い、思い通りの弾道が描けないもどかしさにさいなまれた時期もある。だが、彼女は下を向かなかった。劇的なスイング改造に取り組む決断を下し、クラブの挙動と体の回転をゼロから見直す泥臭い作業を重ねたのだ。
2026年の今、その血の滲むような努力は見事な大輪の花を咲かせている。バックスイングでの余計な力みが削ぎ落とされ、再現性の高いインサイド・アウトの軌道が完成。プレッシャーがかかる最終日の後半でも、ブレの少ない安定したティーショットを連発できるようになった。苦境から逃げずに正面から向き合った経験こそが、現在の揺るぎない打球を生み出している。