視聴者の感情移入を決定づけているのが、シンプルながらも個性が際立つキャラクター設定と、劇中で響き渡る圧倒的なボーカルです。登場する三兄弟には明確な特徴が与えられています。
赤いラインがトレードマークの主人公びーすけ(長男)は、勇敢で決断力に優れたリーダー的存在。緑のラインが入ったびーごろう(次男)は力強く行動派、黄色のラインが入ったびーいち(三男)は小回りが利く知性派として描かれ、三者三様の役割を果たしながら困難を乗り越えていきます。
このミニマルなビー玉たちの冒険に血肉を通わせている最大の立役者が、在日ファンクのフロントマンであり実力派俳優としても知られる浜野謙太です。彼が歌い上げるテーマ曲の歌詞は、びーすけの視界や心拍数までも伝えるかのように生々しくエモーショナル。ソウルフルでハイトーンなシャウトと、緊迫感を煽る実況風の語りが、単なる「玉の転がり」を一級のアクション大作へと昇華させています。音楽制作を手掛けた栗原正己による重厚なブラスサウンドと相まって、一度聴いたら耳から離れない強烈なインパクトを放っています。