「ディズニーランドの『空飛ぶダンボ』と同じような回転遊具だと思って乗ったら、足がすくむほど怖かった」――。これは現場で多くのゲストから聞かれる率直な感想です。のどかな外観とは裏腹に、なぜジャスミンのフライングカーペットはこれほどまでに「怖い」「浮遊感がある」と評価されるのでしょうか。その核心は、アトラクション独自のレバー操作システムと座席構造に隠されています。
このアトラクションは1台の絨毯に前後2列(定員4名)で搭乗しますが、前後で操作できる機能が明確に分かれています。
- 前列シートの操作レバー:カーペットの「高さ(上下動)」をコントロール
- 後列シートの操作レバー:カーペットの「傾き(前後の傾斜角)」をコントロール
旋回時の最高到達高度は地上約5メートルに達します。ビルで言えば2階から3階に相当する高さであり、足元が完全に吹き抜けのオープンエア構造になっているため、視覚的な高度感は数字以上に強烈です。さらに重要なのが、前後シートの連動によって引き起こされる「予測不能な挙動」です。
例えば、前列の同乗者がレバーを押し込んで最高度から一気に急降下させた瞬間、後列の同乗者がレバーを手前に引いて絨毯を大きく前傾させた場合、乗客の身体には強烈なマイナスG(内臓がフワッと浮き上がるエアタイム)が加わります。一般的なローラーコースターであればコース設計通りの軌道を描きますが、本アトラクションは同乗者の気まぐれなレバー操作によって急激な姿勢変化が生じるため、脳が予測できない揺れとなり、恐怖心を増幅させる要因となっているのです。