「志村のおばあちゃん」を語る上で欠かせないのが、盟友・加藤茶の存在だ。『志村けんのだいじょうぶだぁ』などで繰り広げられた「おじいちゃんとおばあちゃん」の夫婦コントは、まさに日本のテレビコメディ史における最高峰の掛け合いと言っていい。
縁側でのお茶飲み話から始まり、些細な言い間違いから大喧嘩に発展する一連のシークエンス。加藤茶が絶妙なタイミングで繰り出すツッコミやノリボケに対し、志村がとぼけた顔で返す。あの二人の息の合い方は、計算し尽くされた間合いと、長年培った阿吽の呼吸の産物だ。台本を超えたアドリブの応酬に、スタジオのスタッフや共演者までもが腹を抱えて笑い転げるシーンは、今見ても全く古さを感じさせない。