事故から星霜を重ねた現在、草刈家はそれぞれの場所で新たな足跡を刻んでいる。草刈正雄は渋みを増したベテラン俳優として第一線で躍動を続け、紅蘭もまた自らのブランド経営や子育てに邁進している。そして、雄士氏が情熱を注いだKANDYTOWNの楽曲や彼の残したアートワークは、ストリーミングサービスなどを通じて新たな若い世代へと聴き継がれ続けている。
時代が変わろうとも、彼が遺した作品に宿る熱量は衰えない。悲しみの渦を潜り抜けた草刈家が魅せる穏やかな笑顔の裏には、空の上で見守る雄士氏への変わらぬ慈しみと、共に生きていくという強い決意が満ちている。