松田聖子「風立ちぬ」喉の異変と大滝詠一の奇跡|45年の真実

松田聖子「風立ちぬ」喉の異変と大滝詠一の奇跡|45年の真実

松田聖子「風立ちぬ」喉の異変と大滝詠一の奇跡|45年の真実の基本情報から最新動向までを徹底的にカバーしました。

本作のサウンドトラックには、大滝詠一が自身のソロワークス『A LONG VACATION』で確立した伝説のナイアガラサウンド(ウォール・オブ・サウンド)の粋が注ぎ込まれています。

作曲は大滝詠一、編曲は「多羅尾伴内(大滝詠一の別名義)」が担当し、ストリングスのアレンジには名匠・井上鑑が迎えられました。当時の録音スタジオには、同時に3〜4台のアコースティックピアノ、複数のアコースティックギター、パーカッション群、ベース、ドラムが一同に会し、せーので同時に鳴らすという途方もない手法が採られました。

幾重にも重なる楽器の響きに深いエコー(残響音)がかけられ、井上鑑による流麗な弦楽器の旋律が重なることで、風が吹き抜けるような立体的な音場が完成しました。シングルの発売日である1981年10月7日からわずか2週間後の10月21日には、4作目のオリジナル・アルバム『風立ちぬ』がリリースされています。

このアルバムは、A面全5曲の作曲・編曲を大滝詠一が手掛け、B面を鈴木茂、財津和夫、杉真理といった当代随一のソングライター陣が固めた、昭和ポップス屈指の名盤として知られています。アイドル歌謡の枠組みを用いながら、当時勃興しつつあった日本のシティポップ/ニューミュージックの最高峰の知性が集結した記念碑的作品となりました。

木村 陽翔
著者

木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。