Q1:宮崎駿監督は声優のオーディションを本当にしていないのですか?
A1:完全にしていないわけではありませんが、一般的な声優オーディションとは形式が大きく異なります。候補者の顔写真や過去の出演歴ではなく、鈴木敏夫プロデューサーが用意したテープの「声の質感」だけを先入観なしで聴いて直感的に選ぶケースや、監督自身が普段の雑談やテレビ出演時の立ち居振る舞いを見て「この人にお願いしたい」と一本釣りで決定することが大半です。
Q2:ジブリ映画のセリフが「棒読み」に聴こえるのに、リテイクを出さずにOKにするのはなぜですか?
A2:演出意図として「上手に喋らせないこと」を狙っているためです。アフレコ現場で演者が感情を込めて綺麗に演じようとすると、監督から「もっと普通に喋って」「感情を込めないで」と指示が出され、あえて素朴で平坦に聞こえるテイクが採用されます。作り物感を排除し、生々しいリアリティを残すための計算された選択です。
Q3:今後のジブリ作品でも専業声優が主役を務める可能性はないのでしょうか?
A3:可能性がゼロとは言い切れませんが、スタジオジブリの基本哲学が「映画としての生々しさ」を追究し続ける限り、一般的なアニメのような専業声優中心のキャスティングに戻る可能性は極めて低いと考えられます。ただし、作品の方向性が高度な記号劇を要求する場合や、職人的な変幻自在の演技が必要とされる役柄においては、実力派声優が重要なポジションに抜擢される道は常に開かれています。