水上に浮かぶ艇を一目で判別するためのカヤックとカヌーの見分け方には、2つの明確な観察ポイントがあります。
第1の識別点はパドルの形状です。カナディアンカヌーでは、シャフトの片側にのみ水かき(ブレード)が付いたシングルブレードパドルを使用します。漕ぎ手は艇の左右どちらか一方にブレードを入れ、水を後方へ押し出しながら、パドルの角度(Jストロークなど)を細かくコントロールして直進させます。一方、カヤックではシャフトの両端に水かきが備わったダブルブレードパドルを使い、左右交互に水面を掻いて推進力を得ます。
第2の識別点は座り方と足の位置です。カナディアンカヌーは、船内に設けられたベンチ状の座席に腰掛けるか、床に膝をつく正座に近い姿勢(ニーリング)をとります。これに対してカヤックは、船底に近い低い位置に座り、足を前方へまっすぐ投げ出すシッティングスタイルが基本です。重心の位置が極めて低くなるため、カヤックは波や風の影響を受けにくい特性を持ちます。