賃貸契約を結び、新生活への期待とともにエアコンを稼働させた瞬間、吹き出す黒い粉塵や強烈な酸っぱい悪臭に直面するケースは少なくありません。SNSや大手Q&Aサイトでは「引越したばかりなのにエアコンの中が真っ黒」「赤ちゃんの健康被害が心配」といった悲痛な声が連日投稿されています。
不動産業界の現場を取材すると、退去後の「ハウスクリーニング完了」という言葉の実態が見過されがちであることが浮き彫りになります。一般的な退去時清掃では、室内の床清掃や水回りの磨き上げに加え、エアコンは「フィルターのホコリ除去とカバーの簡易拭き掃除」程度で済まされるケースが全体の約6割以上を占めます。1台あたり1万円前後かかる専門の内部高圧洗浄は、退去費用特約で明確に徴収されていない限り省かれる傾向が根強く残っているのです。
そこで重要となるのが入居直後のエアコンカビ対応です。入居初日〜2週間以内にエアコン内部をスマートフォン等のカメラで撮影し、黒カビの付着状況や異臭の事実を日付入りで記録します。「前の入居者の使用による汚れであり、入居直後から使用に耐えない」という客観的証拠を提示できれば、賃貸エアコンクリーニング 大家負担の条件を満たし、貸主側の全額費用負担でプロの清掃業者を手配してもらえる確率が跳ね上がります。