サモトラケのニケはなぜ首がない?ルーヴルの至宝とNikeの謎を解く

サモトラケのニケはなぜ首がない?ルーヴルの至宝とNikeの謎を解く

サモトラケのニケはなぜ首がない?ルーヴルの至宝とNikeの謎を解くの基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点でまとめました。

サモトラケのニケは、発掘されたそのままの姿で展示されているわけではありません。パリに運ばれた当初は110個以上の大理石の破片に分かれており、熟練の修復師たちによる緻密なパズル合わせを経て現在の形に組み上げられました。

項目詳細・数値データ一般的な基準・古代彫刻の相場編集部の見解・評価全高(台座含む)約5.57メートル(像単体は2.75m)等身大(1.7〜2.0m程度)見上げる者を威圧し、神性を際立たせるための規格外なスケール設計。使用石材像:パロス島産白大理石
台座(船):ラルドス産灰色大理石単一石材による制作が通例軍船と女神のコントラストを際立たせる意図的な2色構成を採用。発見年・発掘者1863年(シャルル・シャンポワゾ)19世紀の国家主導型発掘ラッシュ期当初は台座の巨石群が軍船の船首であると気づかず、後に再発掘された。左翼・右翼の構成左翼:オリジナル石材接合
右翼:左翼の石膏反転レプリカ完全オリジナルまたは全面模造右翼の大半は残存していなかったため、左翼を型取りして左右対称に復元。最新の大規模修復2013年〜2014年(約400万ユーロ投入)数十年単位の定期メンテナンス経年の汚れや古い石膏を除去し、本来のパロス産大理石の輝きが完全復活。
池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。