「パスタmama新宿店の閉店の噂は本当か」という疑問に対し、取材の結果から得られた結論を明確に記すと、同店はすでに営業を終了し完全閉店しています。一時的なリニューアルや近隣フロアへの一時移転ではなく、名実ともに新宿の地から撤退しました。
多くのファンに惜しまれつつ暖簾を下ろすに至った最大の要因には、新宿という巨大ターミナル特有の商業地ビジネスの構造変化が関係しています。パスタmama新宿店閉店理由の核心には、以下の3つの経営的プレッシャーが存在していました。
第1に、新宿駅東口・南口エリアにおけるテナント賃料の高騰です。新宿の商業一等地では坪単価が月額4万円から7万円を超えるケースも珍しくなく、客単価1,000円前後の大衆向けパスタ専門店が利益を出し続けるためには、極めて過密な客席回転率を維持しなければなりません。ランチタイムの満席だけではアイドルタイムの固定費を相殺しきれず、収益構造が年々圧迫されていきました。
第2に、原材料費と光熱費の世界的なインフレです。同店の看板であったパスタメニューに不可欠なデュラムセモリナ小麦、イタリア産オリーブオイル、ナチュラルチーズなどの主要食材は、近年の相場高騰によって仕入れ原価が跳ね上がりました。大盛りサービスやセットメニューの割安感を維持することが困難になり、薄利多売モデルの継続が限界を迎えたという背景があります。
第3に、運営母体によるブランドポートフォリオの刷新が挙げられます。パスタmamaを展開していた大手レストラングループでは、多店舗展開の過程でブランドの統廃合や、より客単価が高く利益率を見込める新業態への設備投資が優先されました。ビルの賃貸借契約満了というタイミングが重なったことで、惜しまれつつも撤退という決定が下されたのがパスタmama閉店の真相です。