ジャンル別の動向に目を向けると、各カテゴリの成熟と棲み分けがより一層鮮明になっています。単一のフォーマットに依存せず、プラットフォーム内外で独自の経済圏を確立したカテゴリが強みを発揮しています。
まず、VTuber登録者数ランキングを牽引する「ホロライブ」や「にじさんじ」などの主要グループは、メタバース空間でのライブイベントや音楽フェスとの連動を加速させ、単なる配信者の枠を超えたIP(知的財産)ビジネスとしての地位を確立しました。宝鐘マリンや星街すいせい、葛葉といったトップタレントは、オリジナル楽曲のストリーミング再生数でも既存のメジャーアーティストに匹敵する実績を叩き出しています。
ゲーム実況者人気順においては、長時間のライブ配信を好む層と、ハイライトをテンポよく編集したアーカイブ動画を求める層の分断が進みました。キヨ。をはじめとする個性派実況者が独自のトーク力で圧倒的な単体再生数を稼ぎ続ける一方で、TwitchとYouTubeを併用するハイブリッド型のストリーマーが若年層のカルチャーアイコンとして定着しています。
さらに見逃せないのが、公式チャンネル再生ランキングの躍進です。『THE FIRST TAKE』のような音楽特化チャンネルや、民放各局が手掛けるTVer連動型の公式切り抜き動画、企業公式のドラマ仕立てコンテンツが総再生回数ランキングの上位を占める場面が日常化しました。個人の発信力と企業の資本力が拮抗する時代に入ったと言えます。