スタンドのバックネット裏に並ぶプロ野球球団のスカウト陣。彼らのスピードガンとビデオカメラが捉えているのは、将来のプロ入りが期待される逸材たちだ。今大会の注目は、しなやかな腕の振りから伸びのあるストレートを投げ込む本格派右腕。球速はすでに140キロ台後半をマークし、打者の手元で鋭く落ちるスプリットはプロ球団からも「高校生離れした完成度」と絶賛されている。
打撃陣では、木製バットを難なく操り、逆方向へもスタンドインさせる長打力と、50メートル5秒台の俊足を兼ね備えた大型外野手が注目の的だ。コンタクト率の高さに加え、選球眼の良さを示す出塁率の高さなど、セイバーメトリクス的な独自データでも傑出した数値を叩き出している。地方予選の舞台は、未来のスター選手たちがその才能を証明する絶好のショーケースだ。