Web招待状の機能の中で最も議論を呼んでいるのが、クレジットカード等を用いた「ご祝儀の事前決済機能」です。新札を用意して袱紗(ふくさ)に包むという従来の作法を省略できる一方で、ゲスト側・主催者側双方にメリットと心理的ハードルが混在しています。
最大のメリットは、挙式当日の受付における大金の管理リスクをなくし、ゲストの手荷物や準備の負担を減らせる点です。特に遠方からの出席者や平日の銀行窓口に行けない多忙な社会人からは「ピン札の両替やご祝儀袋の準備に追われずに済むため非常に助かった」という歓迎の声が多く聞かれます。
しかし、導入にあたっては以下の2つの課題を正しく把握しておく必要があります。
- システム決済手数料の存在:多くのプラットフォームで決済額の3%〜5%程度の手数料が発生します。3万円のご祝儀であれば約900円〜1,500円が差し引かれる計算になり、新郎新婦側が負担するかゲスト側が負担するかで印象が大きく変わります。
- 「お祝いの義務化」と感じる心理的抵抗:出欠回答の画面でいきなり決済画面が表示されると、「お金を請求されているような気分になった」と違和感を覚えるゲストも少なくありません。特に伝統的な結婚式に慣れた世代ではその傾向が顕著です。
実務上の解決策として、2026年のブライダル現場では「事前決済と当日手渡しの併用(選択制)」にする運用が主流となっています。招待状の文面で「当日の手荷物を減らしたい方のためにオンライン決済もご用意しておりますが、従来通り当日のご持参でも全く問題ございません」と一言添えるだけで、ゲスト側の心理的プレッシャーを大幅に緩和できます。