シューホーンブレースの機能性を決定づけるのは、国家資格を持つ義肢装具士による装具製作の精度です。患者の足の形状は千差万別であり、骨の位置、筋肉の付き方、麻痺の緊張度合いに合わせてミリ単位の調整が行われます。
製作は、患者の足に石膏ギプスを巻いて型を採る「採型」から始まります。得られた陽性モデルを修正し、熱したプラスチック板を真空成型で圧着させます。
ここで技術の真価が問われるのがシューホーンブレースのトリミング(切り込み線の加工)です。くるぶし(外果・内果)の周囲をどれくらい残してカットするかによって、装具の剛性が劇的に変化します。
くるぶしの前方までプラスチックを残す「リジッド型」は固定力が極めて強く、くるぶしの後方深くまで切り落とす「フレキシブル型(セミフレキシブル型)」は足首のしなりが生まれ、蹴り出しの補助力が強まります。理学療法士や医師と連携し、リハビリの進行度合いに応じて装具を削り込み、徐々に足本来の機能を引き出していくアプローチが取られます。