度を越した業務の押し付けは、個人のメンタルヘルスを激しく損なうだけでなく、法的なリスクをもはらむ。厚生労働省が公表している職場環境のガイドラインにおいても、過度な仕事の押し付けや達成不可能な業務量の強制は、重大なパワーハラスメントの類型(過大な要求)として明記されている。
本来、不必要な業務偏重を防ぎ公平なリソース配分を行うのは人材マネジメントの基本責務である。しかし、上司の管理能力が欠如している場合、この不均衡が長期間放置され、結果として優秀な人材の離職や心の病による休職を引き起こす。個人のわがままとして見過ごすには、企業にとってもリスクがあまりに大きすぎる。