石川県加賀市ののどかな風景の中に突如として現れるユートピア加賀の郷は、2026年現在、商業施設およびレジャーランドとしての営業を完全に停止しています。遠目には今なお金色の偉容を誇るものの、近くから観察すると、加賀大観音像の表面塗装の剥離や外壁のひび割れ、台座部分の風化が著しく進んでいるのが確認できます。
敷地を取り囲むゲートやフェンスには頑重な施錠が施され、警告看板が設置されています。併設されていた観音温泉の宿泊棟や別館、アミューズメント施設群も窓ガラスの破損や雑草の繁茂が目立ち、かつて多くの観光客で賑わった面影は失われています。2024年3月の北陸新幹線(金沢―敦賀間)開業以降、加賀温泉駅周辺の再開発が進む一方で、車窓から一際目立つこの巨大構造物のあり方は、地域の景観維持と防災の観点から改めて大きな関心を集めています。