Q1:甘夏や夏みかん以外に、普通の温州みかんでもマーマレードは作れますか?
A1:作ること自体は可能ですが、温州みかんは果皮が極めて薄く柔らかいため、夏みかん特有のシャキシャキとしたピール(果皮)の食感は得られません。また、酸味とペクチンが弱いため、固まりにくく甘ったるい仕上がりになりがちです。温州みかんで作る場合は、レモン果汁を多めに絞り入れるか、粉末ペクチンを少量補うことでジャムらしいとろみを形成できます。
Q2:焦げ付きを防ぎながら、色鮮やかに仕上げる火加減のコツはありますか?
A2:終始「弱火」で煮詰めるのは誤りです。弱火で長時間煮ると、柑橘のフレッシュな黄金色が茶色く酸化(褐変)してしまいます。最初は中火〜強火で一気に沸騰させて灰汁を徹底的にすくい取り、その後は中弱火で木べらを使って鍋底全体を「の」の字を描くように絶えず動かしながら、15〜20分程度の短時間で一気に仕上げるのが色と香りを保つ秘訣です。
Q3:農薬が心配ですが、皮を使うマーマレード用の柑橘はどのように洗うべきですか?
A3:国産の無農薬・減農薬柑橘を選ぶのが最善ですが、一般の果実を使う場合は下処理の前に「50℃のお湯でタワシを使って表面をこすり洗いする」か、「塩をひとつかみ手に取って皮全体を揉み洗いする」ことで、表面に塗布されたワックス成分や残留農薬の大部分を洗い落とすことができます。その後の茹でこぼし工程を経ることで、より安全に調理できます。