批判や課題が渦巻く一方で、建築技術における画期的なイノベーションが生まれたことも事実だ。その最たる例が、リサイクル用の貨物コンテナ974個を使用して建設されたスタジアム974である。大会終了後に完全解体し、別の場所で再利用できるモジュール式構造は、建設界に強烈なインパクトを与えた。
砂漠の気候に対応するための最先端冷却システムや、資材調達の効率化など、現代技術の粋が集約された。巨大スポーツイベント後の「負の遺産(スタジアムの維持費維持困難問題)」という恒常的な課題に対し、新たな解答を示す先駆けとなった。