ランキングの数字は華々しい記録として報道される一方、現場を戦うツアープロが背負うプレッシャーは過酷を極めます。海外チャレンジャーやITF下部ツアーを転戦する選手の関係者は、次のように現場の実情を明かします。
「世界ランキング200位から100位への壁は想像を絶する厚さです。航空券代の高騰、帯同コーチやトレーナーの費用、宿泊費を含めれば年間1500万〜2000万円超の活動費がかかります。世界100位を突破してグランドスラム本戦の賞金を得られなければ、遠征するほど経済的に追い詰められるのが現実です」
ネット上のコミュニティやSNS上でも、「大会でベスト4に入ったのにランキングが下がったのはなぜか」「怪我で休業している選手の順位が急落していて切ない」といったファンの声が頻繁に交わされています。公傷制度(プロテクトランキング/スペシャルランキング)が存在するものの、利用回数や行使期間には厳格な制限が課されており、戦線復帰直後の限られた大会で結果を出さなければならない心理的負担は計り知れません。