数ある担当番組の中でも、とりわけ彼女の素の魅力が炸裂しているのが『鶴瓶の家族に乾杯』だ。落語家の笑福亭鶴瓶との絶妙なコンビネーションは、もはや台本が存在しないかのような臨場感を生み出している。突拍子もない行動で街の人々と打ち解ける鶴瓶に対し、小野アナは温かい眼差しで見守りつつ、絶妙なタイミングでツッコミを入れ、番組全体の舵を取る。
ロケ先で出会う一般の人々の本音を引き出す彼女の傾聴力は、計算された技術を超えた人徳そのものと言えるだろう。台本通りに進まない旅番組という過酷な現場で、ハプニングすらも笑いと感動に変えてしまう手腕は、長年の現場経験と深い人間観察眼の賜物だ。