ジャンヌのライバルとして立ちはだかった「怪盗シンドバッド」の正体は、まろんのクラスメイトであり想い人となる名古屋稚空(なごや ちあき)です。彼がシンドバッドとしてチェスの駒を奪い合っていた理由は、単なる競争や敵対ではありませんでした。
稚空の相棒である黒天使アクセスタイムは、天界からフィンを追ってきた本物の使者でした。アクセスから「フィンが堕天使であり、ジャンヌが集めた駒は魔王の力になっている」と知らされた稚空は、まろんが悪魔の手先として利用され、神を滅ぼす引き金を引いてしまう悲劇を防ぐために怪盗となり、彼女より先に悪魔を封印し続けていたのです。
真実を明かせばまろんを深く傷つけてしまうため、冷徹な泥棒を演じながらも影から見守り続けた稚空。チャラついた言動の裏に秘められた一途な覚悟と自己犠牲の愛は、物語を通じて多くの読者を魅了しました。