自己処理は危険?背中の産毛処理で失敗しない正しいケア法をプロが徹底解説

自己処理は危険?背中の産毛処理で失敗しない正しいケア法をプロが徹底解説

自己処理は危険?背中の産毛処理で失敗しない正しいケア法をプロが徹底解説とは一体何なのか? 背景や要点を整理してお届けします。

SNSや大手知恵袋などのコミュニティでは、「背中の産毛を剃った数日後、赤いブツブツが大量に発生して背中一面が荒れてしまった」という痛切な投稿が絶えません。その多くは、本人が「急に背中ニキビが増えた」と誤認して市販のニキビ薬を塗り、かえって症状を悪化させるケースです。ここに、皮膚疾患を見極めるうえでの重大な落とし穴があります。

自己処理後に多発する赤い丘疹の正体は、ニキビ(尋常性痤瘡)ではなく毛嚢炎背中ニキビ違いとして専門家が警鐘を鳴らす「毛包炎(毛嚢炎)」であることが大半です。尋常性痤瘡は主にアクネ菌の増殖と皮脂詰まりが原因ですが、毛嚢炎はシェービングによる微小な傷口や毛穴の奥に、ブドウ球菌やマラセチア菌(真菌)が入り込んで炎症を起こす感染症です。抗菌薬や抗真菌薬による適切な処置が必要であり、自己判断で角質剥離作用のあるニキビ用ピーリング剤などを使用すると、バリアがさらに破壊されて重症化します。

また、薬剤を塗って洗い流すだけの除毛クリーム背中色素沈着トラブルも深刻です。除毛クリームの主成分であるチオグリコール酸カルシウムは、毛を構成するケラチンタンパク質をアルカリの力で強力に融解させます。しかし、毛と同様に皮膚の角質層もタンパク質でできているため、手が届きにくく塗布量や放置時間を厳密にコントロールできない背中では、重度の接触皮膚炎(かぶれ)を引き起こし、炎症後色素沈着(PIH)として茶色いシミのような黒ずみが数ヶ月から数年にわたり残ってしまう事例が報告されています。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。