しこりの変化において、サイズの変化スピードは極めて重要な診断材料です。癌しこり急に大きくなるという現象には、主に2つのパターンが存在します。
1つ目は、悪性度の高い腫瘍や肉腫(筋肉や脂肪などの非上皮性組織から発生する悪性腫瘍)が、急速に細胞分裂を繰り返して短期間でサイズアップするケースです。数か月で2倍以上の大きさになるような変化は、悪性腫瘍の典型的な進行速度を示唆します。
2つ目は、腫瘍内部での出血や壊死による急激な腫大です。癌組織の成長に血管新生が追いつかず、内部で破綻・出血を起こすと、数日単位で急速にしこりが膨らむことがあります。「昨日まで小さかったから良性だろう」と安易に構えるのは危険です。目に見えてサイズが変わっているときは、速やかな精密検査が欠かせません。