グループの歴史を語る上で欠かせないのが、サブリーダーだった早見あかりと、圧倒的な歌唱力でグループを支えた有安杏果の脱退だ。2011年、グループ名がまだ「ももいろクローバー」だった時代、サブリーダーとしてクールな魅力を放っていた早見あかりの脱退が発表された。彼女が選んだ理由は「アイドルとしての自分に対する限界と、女優という道への強い挑戦心」だった。中野サンプラザでのラストライブは、悲しみの中にも清々しさが漂う伝説の一夜となった。
そして2018年、日本武道館での電撃発表によって世間を騒然とさせたのが有安杏果の卒業だ。「普通の女の子の生活を送りたい」という言葉とともにグループを離れた背景には、幼少期から芸能界で走り続けてきた疲弊と、一人の人間としての表現力を再構築したいという切実な思いがあった。グループのボーカル軸を担っていた彼女の離脱は、メンバーはもちろん、ファンである「モノノフ」にとってもあまりに大きな試練だった。