情報空間で錯綜するミノムシに関する噂について、現場の生態系データに基づき事実を検証します。
誤解1:「ミノムシは日本から完全に絶滅してしまった」
SNS等で「子どもの頃はいたが、今は完全に絶滅した」という投稿が散見されますが、これは半分正しく、半分は誤解です。オオトゲハリバエの猛威によりオオミノガが壊滅的激減を遂げたのは事実ですが、近年では寄生蝿に対する抵抗性を獲得した個体群や、寒冷地などハエの活動が鈍い地域で局所的な生存が確認されています。また、前述の通りチャミノガは現在も都市部の公園等でたくましく繁殖しています。
誤解2:「どんなミノムシでも見つけたら保護しなければならない」
オオミノガが絶滅危惧種に指定されている地域がある一方、法律上すべてのミノムシの捕獲・駆除が一律に禁止されているわけではありません。家庭菜園や果樹園でチャミノガが大量発生した場合、放置すれば植物の枯死を招きます。種ごとの見極めと発生状況に応じた適切な管理が求められます。