社会人と学生の組み合わせにおいて、男女どちらが社会人であるかによって生じる心理力学は大きく異なります。それぞれの典型的な葛藤パターンを紐解きます。
パターン1:社会人彼氏 × 女子大生のすれ違い
男性側が社会人の場合、「頼りがいのある年上でありたい」「男として格好をつけたい」というプライドが働きがちです。しかし、入社1〜3年目の若手期は、業務を覚えるだけで精一杯であり、可処分所得も手取り20万〜25万円前後と決して潤沢ではありません。
それにもかかわらず、女子大生側が「社会人の彼氏ならお洒落なディナーに連れて行ってくれるはず」「週末はどこかへドライブに連れて行ってほしい」といった過剰な期待を寄せると、男性は急速に消耗します。SNSで見かける華やかな社会人像と、疲労困憊で部屋で泥のように眠る目の前の現実との落差に失望する女性と、休日に癒やしを求める男性の間で、決定的なすれ違いが発生します。
パターン2:社会人彼女 × 男子大学生の特有心理
近年相談件数が増加しているのが、女性側が社会人で男性側が大学生のパターンです。ここには、日本のジェンダー規範が絡む根深い心理的摩擦が存在します。
社会人の女性は経済的にも精神的にも急速に大人びていく一方、男子学生はアルバイト代の制約からデートで奢ることも難しく、「男としての情けなさや引け目」を強く感じて塞ぎ込む傾向が見られます。女性側が気を利かせて「ここは私が出しておくね」と支払いを立て替えると、男性側はプライドを傷つけられ、無気力になったり逆ギレのような態度を取ったりすることがあります。
さらに女性側にも「いつまでも夜更かししてゲームばかりしている彼を見て、将来の夫としての頼りなさを感じて冷めてしまった」という冷徹な視線が芽生えやすく、母と息子のような共依存・上下関係に陥るリスクを孕んでいます。